ヘルシンキのカフェ9選|老舗エクベリ・かもめ食堂のカフェ・アアルト・海辺のレガッタで味わうシナモンロール
フィンランドは、コーヒーをよく飲む国として知られています。ヘルシンキにも、150年以上続く老舗から、映画のロケ地、海辺の焚き火が楽しい小さな小屋まで、訪ねてみたいカフェがたくさんあります。この記事では、名物のシナモンロール(コルヴァプースティ)を味わえる店を中心に、ヘルシンキのカフェ9軒を紹介します。
フィンランドのシナモンロール「コルヴァプースティ」
フィンランドのシナモンロールは「コルヴァプースティ(korvapuusti)」と呼ばれます。「平手打ちされた耳」という意味の名前のとおり、耳のような形にねじってあり、表面にパールシュガーをのせたものが定番です。ヘルシンキのカフェでは、この大きなコルヴァプースティを看板にしている店がたくさんあります。
1. エクベリ(Ekberg)|1852年創業、ヘルシンキの老舗ベーカリーカフェ

エクベリは、1852年に創業した家族経営のベーカリーカフェです。公式サイトの歴史のページによると、創業者のフレドリク・エドヴァルド・エクベリは、ヘルシンキの里親家庭で育った青年でした。パン職人に弟子入りし、国内外で修業を重ねて、1852年に店を開きました。ヘルシンキ大聖堂が完成したのと同じ年です。
その後、店は評判を高め、1876年にはロシア皇帝夫妻をもてなす仕事も任されました。現在は5代目の家族が経営を受け継いでいます。

今の店舗は、1912年に一家が手に入れたブレヴァルディ通りの建物にあります。古い家具を大切に使い続けてきた店内には、昔ながらの落ち着いた雰囲気が残っています。ケーキとシナモンロールがおすすめで、朝食やランチも食べられます。カフェの隣には、パンや焼き菓子を持ち帰れる売店もあります。
- 住所:Bulevardi 9
- カフェ:月〜金 7:30〜19:00/土日 9:00〜18:00
- 売店:月〜金 7:30〜18:00/土 9:00〜17:00
2. ファッツェル・カフェ(Fazer Café)|チョコレートで有名なファッツェルの本店

フィンランドを代表するお菓子メーカー、ファッツェルのカフェです。MyHelsinkiによると、1891年にカール・ファッツェルがクルーヴィ通り(Kluuvikatu)にカフェとケーキの店を開いたのが始まりで、今もこの場所に本店があります。
平日は朝食やランチ、週末はブランチを楽しめ、売店ではパンやケーキ、チョコレートを買えます。ガラス越しに菓子職人の作業を見られるのも楽しいところです。ファッツェルのチョコレートはお土産にも人気で、街のあちこちにファッツェルのカフェがあります。


- 住所:Kluuvikatu 3(エスプラナーディ公園の近く)
- 売店:月〜金 7:30〜18:00/土 9:00〜18:00/日 10:00〜18:00
3. カフェ・アアルト(Café Aalto)|映画「かもめ食堂」の名場面のカフェ

大型書店「アカデミア書店」の2階にあるカフェです。映画「かもめ食堂」で、主人公が片桐はいりさん演じるミドリと出会う場面の舞台として知られています。公式サイトによると1986年に開店し、建築家アルヴァ・アアルトの名前を受け継いでいます。

席に座るとスタッフが注文を取りに来てくれます。書店の吹き抜けを見下ろしながら、ゆっくりお茶ができます。
- 住所:Pohjoisesplanadi 39(アカデミア書店2階)
- 営業:月〜金 9:00〜20:00/土 9:00〜19:00/日 11:00〜18:00
4. カフェ・レガッタ(Café Regatta)|海辺の赤い小屋で焚き火ソーセージ

シベリウス公園の近く、海辺に建つ赤い小さな小屋のカフェです。公式サイトによると、建物は1887年からこの場所にあり、もとは近くのパウリグ家の別荘の網小屋でした。「都会の真ん中の田舎」というキャッチフレーズがぴったりの、のどかな雰囲気です。

いちばんの楽しみは、庭の焚き火です。カフェで買ったソーセージを、自分で焚き火にかざして焼けます(持ち込みの食材は焼けません。強風の日は焚き火がありません)。焼きたてのシナモンロールやブルーベリーのケーキもおすすめです。
- 住所:Merikannontie 8
- 営業:毎日 9:00〜21:00(年中無休)
- カード払い可
5. カフェ・スッケス(Café Succès)|大きなシナモンロールが名物

静かな住宅エリアにある、1957年創業の老舗カフェです。公式サイトによると、創業以来同じ場所で同じ家族が営んでいて、大きなコルヴァプースティと居心地の良さで知られています。向かいにはアンティークショップもあり、あわせて立ち寄れます。
- 住所:Korkeavuorenkatu 2
- 営業:月〜金 8:00〜18:30/土 10:00〜17:30/日 11:00〜17:30
6. カフェ・エスプラナード(Café Esplanad)|エスプラナーディ通りのテラスカフェ
エスプラナーディ通りにある、カフェ・スッケスの姉妹店です。公式サイトによると1994年に開店し、こちらも大きなコルヴァプースティで知られています。通りに面したテラス席があり、晴れた日は外で過ごすのが気持ちよさそうです。
平日の11〜14時と週末は、席をみんなで使えるように、ノートパソコンの使用ができない時間になっています。
- 住所:Pohjoisesplanadi 37
- 営業:月〜金 8:00〜19:00/土日 10:00〜19:00
7. カフェ・エンゲル(Café Engel)|大聖堂を眺めるクラシックなカフェ

ヘルシンキ大聖堂の目の前にあるカフェです。公式サイトによると、1765年に建てられたヘルシンキ最古級の建物に入っています。景色がよく、地元の人にも人気で、カフェとしてもレストランとしても利用できます。
- 住所:Aleksanterinkatu 26
- 営業:月〜水 8:00〜21:00/木・金 8:00〜21:30/土 9:00〜21:30/日 10:00〜19:00
8. カンニストン・レイポモ(Kanniston Leipomo)|地元のベーカリー

1914年創業のヘルシンキのベーカリーです。MyHelsinkiによると、中心部の店舗(Yliopistonkatu 7、大聖堂の近く)では、コンクリートのカウンターにパンやお菓子が並び、コルヴァプースティが観光客に人気です。店内の席は少なく、持ち帰りが中心の小さな店です。


9. Story(オールドマーケットホール)|市場の中のカフェ

オールドマーケットホールの真ん中にあるカフェ・レストランです(公式サイト)。ピスタチオのケーキやルバーブのケーキなど、焼き菓子が充実していて、市場の散策の途中にひと休みできます。
ヘルシンキのカフェめぐりのヒント
- シナモンロール(コルヴァプースティ)は、店ごとに大きさや味が違う。食べ比べも楽しい
- 老舗の雰囲気ならエクベリやスッケス、映画好きならカフェ・アアルト
- 天気のいい日は、海辺のカフェ・レガッタで焚き火ソーセージを
- 日曜は営業時間が短い店が多い
おわりに
ヘルシンキのカフェは、歴史ある老舗から海辺の小屋まで、それぞれに物語があります。シナモンロールとコーヒーを片手に、フィンランドの人たちの暮らしにふれてみてください。営業時間は変わることがあるため、各店の公式サイトで確認してから出かけてください。
掲載している情報は、記事の公開・更新時点で確認できたものです。営業日や料金などは変更になることがありますので、おでかけの前に各施設の公式サイトなどで最新の情報をご確認いただけると安心です。