甘辛いたれ、たっぷりの玉ねぎ、そして牛バラ肉。鉄鍋の上で自分で焼き上げる青森・十和田のソウルフードが「バラ焼き」です。
その味を市街地でいちばん気軽に楽しめるのが、十和田バラ焼き大衆食堂 司(つかさ)。休日は行列ができる人気店で、十和田市現代美術館からも歩いてすぐ。アート散策とセットで立ち寄りたい一軒です。この記事では、司の名物バラ焼きの魅力と食べ方、行列の並び方、アクセスまでを紹介します。
十和田バラ焼きとは?B-1グランプリを制したご当地グルメ
バラ焼きは、牛バラ肉と大量の玉ねぎを甘辛い醤油だれで焼く十和田の郷土料理。戦後、手頃な牛バラ肉をおいしく食べる工夫から生まれ、いまや市民のソウルフードになっています。
知名度は全国区。ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」でゴールドグランプリに輝いた実力派です。司はその十和田バラ焼きを看板に掲げる食堂で、店内メニューにも受賞の誇りが大きく並びます。

メニューの主役は牛バラ焼き(1,100円)と豚バラ焼き(880円)。ごはん・スープ付きのランチセットは牛1,650円、豚1,430円です(すべて税込/2026年8月時点・店内メニューより)。白ごはんやうどん、生たまごなどのトッピングで自分好みにアレンジできます。価格は変わることがあるので、最新は公式サイトでチェックを。
名物「タワー焼き」の焼き方
司のバラ焼きは、鉄鍋の中央に牛バラ肉を円錐状に盛った“タワー”のスタイルで登場します。ここから自分で焼き上げるのが醍醐味です。

おいしく仕上げるコツはシンプル。たれが沸いてきても、肉は最初は崩さないのがポイントです。まずは玉ねぎを円を描くように混ぜ、飴色になるまでじっくり火を通します。玉ねぎが甘く色づいたら、中央の肉を崩して全体になじませ、一気に焼きしめます。

玉ねぎの甘みがたれに溶け、牛バラの脂と絡んだころが食べどき。しっかり濃いめの味で、ごはんが止まりません。焦らず玉ねぎから、が合言葉です。
ごはんが進むランチセット
ランチはごはん・スープ・漬物付きのセットが定番。炊きたての白ごはんに甘辛いバラ焼きをのせてかき込むのが、十和田流の王道です。

ごはんはおかわりOK。たれの残った鉄鍋にごはんを入れる“締め”も人気です。
行列は必至。おすすめの並び方
司は休日のお昼どきに行列ができる人気店。夏の土曜には、開店の11時の時点で20人ほどが並ぶこともあります。一巡目で入れないときは、受付で電話番号を伝えておけば、順番が来たら呼んでもらえます。待ち時間の目安はおよそ30〜40分です。

待ち時間を楽しみに変えられるのが司の立地。店が入る「アートステーションとわだ(AST)」には観光物産センターやショップがあり、十和田市現代美術館も徒歩3〜5分ほど。順番待ちのあいだにショップをのぞいたり、通りに並ぶアート作品を眺めたりできます。カウンター席もあるので、一人でも入りやすいお店です。
司へのアクセス・店舗情報
- 住所:〒034-0011 青森県十和田市稲生町15-41
- 電話:080-6059-8015
- 最寄り:アートステーションとわだ(AST)内/十和田市現代美術館から徒歩3〜5分ほど
司があるのは、十和田市の中心市街地にある「アートステーションとわだ(AST)」の中。十和田市現代美術館からは、官庁街通り(駒街道)沿いに徒歩3〜5分ほどで、美術館とあわせて立ち寄りやすい立地です。青森・八戸方面からは、十和田市中心街へ向かうバスが便利です。
駐車場や最新の営業情報は、司の公式サイトでご確認ください。
あわせて楽しみたい周辺スポット
十和田市現代美術館(徒歩3〜5分ほど)
司の行列待ちにも、食後の散策にもぴったりなのが十和田市現代美術館。カラフルな建物と、通りに点在するアート作品が街そのものを美術館にしています。バラ焼きを待つあいだに外のアート広場を眺め、食後に館内をゆっくり巡る——そんな動線がおすすめです。
もし混んでいたら
行列がどうしても長いときは、十和田市内にバラ焼きの名店として知られる「大昌園(だいしょうえん)」もあります。街のバラ焼きを食べ比べてみるのも一興です。
おわりに
自分で焼き上げる、甘辛い鉄鍋のひと皿。行列に並び、街を歩き、玉ねぎから火を通す——司のバラ焼きは、味わうまでの時間まるごとが十和田らしい体験です。現代美術館とセットで、この街の名物をぜひ味わってみてください。