ラスベガス・ストリップに建つパリス・ラスベガスのエッフェル塔とプラネット・ハリウッド
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リゾートフィーとは?ホテル代と別にかかる追加料金|予約時に見落としやすい理由と対処法

海外のホテルでは、客室料金とは別に「リゾートフィー」という1泊ごとの料金がかかることがあります。この記事では、リゾートフィーの仕組みと、予約サイトで見落としやすい理由、予約前にできる確認方法をまとめます。

ライトアップされたベラージオの本館と、ベラージオの噴水(ラスベガス)

リゾートフィーとは|客室料金とは別に1泊ごとにかかる料金

リゾートフィーは、アメリカのホテルを中心に設定されている、客室料金とは別の1泊あたりの料金です。Wi-Fiやフィットネスセンターの利用、ボトルウォーターなどがまとめて料金化されています。

注意したいのは、使う・使わないを選べない料金だという点です。含まれるサービスを1つも使わなくても、泊まれば泊数分だけかかります。

さらに、宿泊料金と切り離して請求されるのが一般的です。Wynn Las Vegasの公式サイトには「A daily resort fee of $55 plus tax will be added to your room account」(1泊あたり55ドル+税が客室のアカウントに加算される)と記載があります。ハワイのOUTRIGGER Waikiki Beach Resortも、公式サイトでチェックアウト時に客室料金へ加算されると案内しています。

つまり、予約時のカード決済には含まれず、現地で精算されるケースが多いということです。

リゾートフィーはいくら?エリア別の記載例

金額はホテルごとに異なります。公式サイトで確認できる例を挙げます。

ラスベガス

  • The Venetian Resort Las Vegas:1泊55ドル(税別)+税。フィットネス施設の利用(2名分)、客室のインターネット(Wi-Fiまたは有線)、搭乗券の印刷、市内通話とフリーダイヤル通話が無制限、PressReaderアプリでの新聞・雑誌の閲覧が含まれます。
  • Wynn Las Vegas:1泊55ドル+税。セルフパーキング(2台まで)、客室Wi-Fi(15Mbps・接続台数は無制限)、毎日補充されるボトルウォーター、市内・米国内長距離・フリーダイヤルの通話が無制限、フィットネスセンターの利用(2名まで)、デジタル版の新聞・雑誌が含まれます。
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ハワイ(ワイキキ)

  • OUTRIGGER Waikiki Beach Resort:1日1室あたり50ドル+税。Wi-Fi(1室4台まで)、市内・国際電話が1日60分まで、Duke’s WaikikiまたはHula Grillで大人1名分の食事購入につき3歳以下の子どもの朝食が無料、ワイキキ水族館とビショップ博物館の入館割引などが含まれます。

ニューヨーク|「デスティネーションフィー」という名前のことも

リゾート地でなくても、同じ仕組みの料金が設定されていることがあります。都市部のホテルでは「destination fee(デスティネーションフィー)」という名称が使われます。Hyatt Centric Times Square New Yorkの公式サイトのポリシーページには、1泊40ドルのデスティネーションフィーが記載されています。

名前が違っても、泊まる限り避けられない1泊ごとの料金である点は同じです。料金の内訳に、見慣れない1泊ごとの項目がないかを確認してください。

金額と内容は変更されることがあります。予約前に、泊まるホテルの公式サイトで必ずご確認ください。

予約サイトでリゾートフィーを見落としやすい3つの理由

1. 現地精算のため、予約時の決済額に含まれない

前述のとおり、リゾートフィーは客室のアカウントに加算される形で現地精算になることがあります。予約時にカードから引き落とされないため、予約完了メールに書かれた金額を支払総額だと思い込みやすくなります。

2. 税は総額表示の対象外になっている

2025年5月12日に施行されたFTC(米連邦取引委員会)の「Rule on Unfair or Deceptive Fees(不公正または欺瞞的な手数料に関する規則)」により、宿泊は強制的に発生する手数料を含めた総額を先に表示することが義務づけられました。ただし税は例外とされ、支払いを求める前までに開示すればよいことになっています。そのため、画面に出ている総額よりも実際の請求額が増えることがあります。

3. 総額表示のルールが始まってから日が浅い

総額表示の義務が始まったのは2025年5月12日です。それ以前の予約や、対応が十分でない画面では、リゾートフィーの記載を見つけにくいことがあります。

FTCは2026年7月、旅行アプリ「Hopper」を運営する企業について、利用者の同意なく手数料を課し、支払う総額を偽って表示したとして提訴し、3,500万ドルを支払う内容で和解しました。訴状では、2025年5月12日以降の短期宿泊の予約についてこの総額表示規則にも違反したとされています。ルールがあっても、表示をめぐる問題は実際に起きています。

リゾートフィーで想定外の出費にしないための対処法

予約画面では「1泊◯◯ドル」ではなく総額を確認する

FTCの規則では、宿泊を扱う事業者は、強制的に発生する手数料を含めた総額を、ほかの価格表示より目立つ形で示す必要があります。対象はホテルだけではありません。第三者の予約サイト(OTA)、リセラー、旅行代理店、AirbnbやVRBOのような民泊のプラットフォームも含まれます。総額の表示が見当たらないときは、その画面だけで判断しないほうが安全です。

ホテル公式サイトの「Resort Fee」ページを開く

リゾートフィーを設定しているホテルの多くは、金額と含まれるサービスを専用ページやFAQにまとめています。金額の裏取りは、この公式ページで行うのが確実です。

予算は「(客室料金+リゾートフィー+税)×泊数」で組む

客室料金だけで計算すると、滞在が長いほどずれが大きくなります。リゾートフィーが1泊50ドルなら、4泊で200ドル、これに税が加わります。旅行前の予算表には、この行を最初から入れておくのがおすすめです。

含まれるサービスは使い切る

リゾートフィーは、泊まる以上は避けられない料金です。含まれているサービスを使わなければ、その分だけ払い損になります。Wynn Las Vegasの場合はセルフパーキングが2台まで含まれるため、レンタカーを使うなら駐車場代を別に払う必要はありません。OUTRIGGER Waikiki Beach Resortでは水族館や博物館の入館割引が含まれます。何が含まれるかを事前に把握しておくと、現地での動き方が変わります。

チェックアウト時に明細をその場で確認する

明細に、リゾートフィーが泊数分だけ計上されているかを確認します。金額や日数に疑問があれば、その場でフロントに確認するほうが、帰国後に問い合わせるより早く解決します。

表示に問題があると感じたときの確認先

予約画面に強制的な手数料が含まれていなかった場合や、手数料の内容が説明されていなかった場合について、FTCは消費者向けサイトでこの規則の内容を案内しています。英語のページですが、要点が短くまとまっています。

おわりに

リゾートフィーは、客室料金とは別に1泊ごとにかかり、税も別途加算されます。ラスベガスやハワイのようなリゾート地だけでなく、ニューヨークのような都市部でも名前を変えて設定されています。予約前に公式サイトで金額と含まれるサービスを確認し、泊数分を足した総額で予算を組んでおくと、現地での想定外の出費を防げます。