ヘルシンキの美術館5選|アテネウム・キアズマ・アモス・レックス・建築デザイン博物館・HAMとヘルシンキカードでお得に回る方法
ヘルシンキには、フィンランド美術の名作から現代アート、デザインまで、見ごたえのある美術館が中心部に集まっています。この記事では、アテネウム美術館、キアズマ現代美術館、アモス・レックス、建築・デザイン博物館、HAM(ヘルシンキ市立美術館)の5館と、美術館めぐりに便利なヘルシンキカードを紹介します。
アテネウム美術館|フィンランド美術の名作がそろう最大の美術館

アテネウム美術館は、ヘルシンキ中央駅の隣に建つ国立の美術館です。ヘルシンキの美術館の中でも規模が大きく、絵画を中心にじっくり鑑賞できる、美術館らしい美術館です。
公式サイトなどによると、建物は1887年に完成したネオ・ルネサンス様式で、約3万点の作品を収蔵しています。

フィンランドを代表する画家フーゴ・シンベリの「傷ついた天使」など、フィンランド美術の名作を見られます。
館内にはカフェもあり、鑑賞の合間にひと休みできます。
- 住所:Kaivokatu 2(中央駅の隣)
- 開館時間:火・金 10:00〜18:00/水・木 10:00〜20:00/土日 10:00〜17:00、月曜休館
- 入場料:大人23ユーロ(オンライン21ユーロ)、18歳未満無料
キアズマ現代美術館|曲線の建築と現代アート

キアズマは、現代アートを専門にした美術館です。公式サイトによると、アメリカの建築家スティーヴン・ホールが設計し、1998年5月30日に開館しました。館名は、ギリシャ語で「交差」を意味する言葉に由来します。

館内は白い吹き抜けとスロープでつながり、5階まで展示が続きます。現代美術の作品が多く、一見して意味を読み取るのが難しいものもあります。現代アートが好きな人には、特におすすめです。

1階のミュージアムショップには、ピンバッジやパズル、アートの本などが並び、お土産探しにも立ち寄れます。
- 住所:Mannerheiminaukio 2(中央駅から約300m)
- 開館時間:火・金 10:00〜20:00/水・木 10:00〜18:00/土日 10:00〜17:00、月曜休館
- 入場料:大人23ユーロ(オンライン21ユーロ)、18歳未満無料。毎月第1金曜日は無料
アモス・レックス|地下の展示室と、ぽこぽこした広場

アモス・レックスは、1930年代の機能主義建築「ラシパラツィ(ガラスの宮殿)」の地下につくられた美術館です。公式サイトによると、地下の展示空間は JKMM Architects の設計で、2018年に開館しました。
展示室の屋根は地上に丸く盛り上がり、天窓のついた小山が並ぶ広場になっています。展示は地下のワンフロアにまとまっていて、その上の広場を人々が歩いたり座ったりしています。
現代アートの美術館ですが、キアズマに比べると親しみやすい作品が多く、現代アートに慣れていない人でも楽しみやすい印象です。
- 住所:Mannerheimintie 22–24(ラシパラツィ)
- 開館時間:月・水〜金 11:00〜20:00/土日 11:00〜17:00、火曜休館
- 入場料:大人22ユーロ(オンライン20ユーロ)、18歳未満無料
休館日が月曜ではなく火曜なので注意してください。展示替えのために休館する期間もあるため、公式サイトで確認してから出かけてください。
建築・デザイン博物館|アアルトとムーミンの展示

デザイン地区にある博物館で、現在は「Architecture & Design Museum(建築・デザイン博物館)」という名前になっています(旧デザインミュージアム)。公式サイトでは、アルヴァ・アアルトのデザインを紹介する展覧会や、ムーミン谷をテーマにした展覧会を開いています。

美術に詳しくなくても楽しめる展示が多く、体験型のコーナーもあります。スナフキンの音楽をつくれるモニターや、ムーミンの絵を描けるコーナーがあり、子どもも大人も楽しめます。

- 住所:Korkeavuorenkatu 23(トラム Johanneksenkirkko 停留所の前)
- 開館時間(9月〜5月):火 11:00〜20:00/水〜日 11:00〜18:00、月曜休館(6〜8月は毎日開館)
- 入場料:大人23ユーロ、18〜29歳6ユーロ、2〜17歳3ユーロ
HAM(ヘルシンキ市立美術館)|トーベ・ヤンソンのギャラリー

HAM は、カンピのショッピングセンターの隣、テニス宮殿(Tennis Palace)の建物にある市立の美術館です。公式サイトによると、受付は2階、展示は2〜3階にあります。規模は大きくありませんが、企画展も見ごたえがあります。

ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの作品を紹介するギャラリーがあり、ムーミンのコミックなどを見られます。
- 住所:Eteläinen Rautatiekatu 8(テニス宮殿)
- 開館時間:火 10:00〜17:00/水〜金 11:00〜19:00/土日 11:00〜17:00、月曜休館
- 入場料:20ユーロ、18歳未満無料。毎月最終金曜日の11:00〜19:00は無料(公式サイト)
美術館めぐりにはヘルシンキカードがお得
ヘルシンキの美術館は、1館あたり20ユーロ前後の入場料がかかります。いくつも回るなら、ヘルシンキカードを使うのがおすすめです。
ヘルシンキカードの公式サイトによると、この記事で紹介した5館はすべて、カードで無料で入れます。テンペリアウキオ教会やスオメンリンナなど、30以上の観光スポットも対象です。
さらに、季節によって観光バス(夏は乗り降り自由のバス、冬はパノラマバスツアー)や、観光クルーズ(5〜9月)にも乗れます。普通に乗ると高いクルーズやバスも料金を気にせず乗れるので、使ってよかったと感じられるカードです。
公式サイトの料金(大人)は次のとおりです。
- ヘルシンキカード(デジタル版、交通なし):24時間51ユーロ/48時間62ユーロ/72時間73ユーロ
- ヘルシンキカード CITY(AB ゾーンの交通込み、要印刷):62/78/94ユーロ
- ヘルシンキカード REGION(空港電車を含む ABC ゾーンの交通込み、要印刷):64/81/99ユーロ
料金は変わることがあります。カードは最初に使ったときから有効になり、各施設は1回ずつ入れます。ヘルシンキは街がコンパクトなので、カードを使う日に美術館や観光地をまとめて回ると、効率よく元が取れます。
なお、フィンランドには「ミュージアムカード(Museokortti)」もあります。公式サイトによると、86ユーロで12か月有効、フィンランド全国の約360の博物館・美術館が対象です。長く滞在する留学生や出張の人に向いたカードで、短い旅行ならヘルシンキカードのほうが使いやすいでしょう。
訪れるときのヒント
- 5館とも18歳未満は無料
- 月曜休館の館が多い。アモス・レックスだけは火曜休館
- ヘルシンキカードを使う日に美術館をまとめて回ると、入場料をかなり節約できる
- オンラインで買うと窓口より安くなる館がある
おわりに
ヘルシンキの美術館は、名画のアテネウム、現代アートのキアズマとアモス・レックス、デザインの建築・デザイン博物館、トーベ・ヤンソンの HAM と、個性がはっきり分かれています。開館時間や展示は変わるため、各館の公式サイトで確認し、ヘルシンキカードも上手に使って回ってください。
掲載している情報は、記事の公開・更新時点で確認できたものです。営業日や料金などは変更になることがありますので、おでかけの前に各施設の公式サイトなどで最新の情報をご確認いただけると安心です。