サクサイワマン遺跡の草地で草を食む白いアルパカたち

クスコのサクサイワマン遺跡|歴史・見どころ・チケット料金・徒歩アクセスを紹介

クスコの旧市街から石畳の坂道を登った丘の上に、サクサイワマン遺跡があります。標高3,500mの高地にあり、坂道を登りながら振り返ると、オレンジ色の屋根が連なるクスコの街並みが足元に広がります。丘の上では、巨石の城壁とともに、放し飼いのアルパカたちが出迎えてくれます。

この記事で紹介するのは、インカ帝国の都クスコを見下ろす丘の上に築かれた巨石遺跡「サクサイワマン」です。外側の道からでも、巨石の迫力とアルパカののんびりした姿を十分に楽しめます。これから訪れる方に向けて、歴史や見どころ、チケット料金、徒歩でのアクセスをまとめます。

サクサイワマン遺跡とは|クスコを見下ろす丘の上の巨石遺跡

眺めの良い道から望むサクサイワマン遺跡の丘

サクサイワマン(Saqsaywaman)は、ペルー・クスコの中心部から約2km、標高約3,500mの丘の上に広がるインカ時代の遺跡です。管理するペルー文化省クスコ支局によると、考古公園全体の面積は約3,000ヘクタールにもおよび、ケンコーやタンボマチャイなど96の遺跡を含む広大なエリアになっています。

名前はケチュア語に由来し、「満腹のハヤブサ」「斑点のある頭」といった意味があるとされています。毎年6月にはインカの太陽の祭り「インティ・ライミ」の舞台にもなる、クスコを代表する遺跡です。

サクサイワマンの歴史|インカの「太陽の家」

サクサイワマンの建設が始まったのは、インカ帝国第9代皇帝パチャクテクの時代とされ、その後の皇帝たちにも受け継がれて築かれました。太陽神に捧げられた「太陽の家」として奉献されたと伝えられています。

16世紀にスペイン人がクスコを征服すると、1536年にはスペインに抵抗したマンコ・インカ軍との激しい戦いの舞台になりました。その後、サクサイワマンの石材の多くはクスコ市街の教会や邸宅の建設に持ち出されてしまいます。それでも、人力では運び出せないほどの巨石はこの丘に残り、いまも当時の姿を伝えています。

サクサイワマンの見どころ

ジグザグに連なる巨石の城壁

サクサイワマン遺跡のジグザグに連なる巨石の城壁

サクサイワマンといえば、丘の斜面に沿ってジグザグに折れ曲がりながら連なる巨石の城壁です。稲妻のような形の石垣が何段にも重なって続く姿は、外側の道から眺めても圧倒的な存在感があります。

隙間なく組み上げられた精緻な石組み

隙間なく精密に組まれたサクサイワマンの巨石の石組み

近づいて見ると、大きさも形もバラバラの石が、隙間なくぴったりと組み合わされているのが分かります。インカの石組みはモルタル(接着材)を使わずに石同士を密着させる技術で知られ、サクサイワマンはその代表例です。人の背丈をはるかに超える巨石が、パズルのようにかみ合っています。

アルパカたちがお出迎え

サクサイワマン遺跡の草地で草を食む白いアルパカたち

遺跡のまわりの草地では、アルパカたちが放し飼いにされていて、のんびりと草を食んでいます。人に慣れているのか、カメラを向けても逃げるどころか、正面からじっと見つめてくれる子もいました。巨石の遺跡と白いアルパカの組み合わせは、ペルーらしさの詰まった光景です。

雨上がりには、アルパカの毛が少ししっとりすることもあります。草を食むのに夢中な個体や、道をゆうゆうと横切っていく個体など、性格もそれぞれで、見ていて飽きません。

高台から見下ろすクスコの街並み

サクサイワマンの丘から見下ろすクスコの街並み

サクサイワマンのある丘は、クスコの街を一望できる展望スポットでもあります。オレンジ色の屋根がどこまでも続く街並みは、坂道を登ってきた疲れを忘れさせてくれる眺めです。

緑の丘をのんびり散策

サクサイワマン遺跡の緑の丘を登る観光客

遺跡のまわりには緑の丘と遊歩道が広がっていて、歩いているだけでも気持ちのいい場所です。石畳の道をたどりながら、城壁を眺めたり、アルパカと写真を撮ったり、思い思いの時間を過ごせます。

サクサイワマン遺跡の石畳の道と藁葺き屋根の小屋

サクサイワマンの営業時間・チケット料金

  • 見学時間:7:00〜17:30
  • 入場チケット:セット券など複雑なので、入り口の係員の方に確認するのが確実です。
  • 購入方法:オンライン販売はなく、窓口での対面購入のみ。中央窓口はアベニーダ・エル・ソル103(Av. El Sol 103)、月〜日曜 7:30〜18:00。有効期間は購入した日から始まります
  • 園内ルール:食べ物・アルコール・ドローンの持ち込み、遺跡に登ること、キャンプは禁止されています

料金や営業時間は変更される場合があります。最新情報はCOSITUC公式サイトおよびクスコ文化局公式サイトでご確認ください。

サクサイワマンへのアクセス|クスコ中心部から徒歩で

サクサイワマンへ続くクスコ旧市街の石畳の坂道

サクサイワマンはクスコ中心部から約2kmの丘の上にあり、アルマス広場周辺から歩いて向かうことができます。ただし、覚悟しておきたいのは、道のりがほぼずっと登り坂だということです。旧市街の細い石畳の路地を抜けると、階段状の急な坂道が続きます。標高3,500mの高地では平地の感覚で歩くとすぐに息が上がるので、時間に余裕を持って、ゆっくり登るのがおすすめです。

坂を登り切ると、藁葺き屋根の入口ゲートが見えてきます。体力に自信がない方や高山病が心配な方は、タクシーやツアーを利用する方法もあります。

訪問のヒント|標高3,500mの遺跡歩きに備える

  • 高地対策:サクサイワマンは標高約3,500m。クスコに着いたばかりの日は無理をせず、体を慣らしてから訪れるのがおすすめです
  • 雨具:天気が変わりやすいので、ポンチョなどの雨具があると安心です
  • 靴:石畳や未舗装の道が多いので、歩きやすい靴で向かいましょう

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おわりに

巨石の城壁、放し飼いのアルパカ、そして高台から見下ろすクスコの街並み。サクサイワマンは、中に入らなくても見応えのある場所です。旅程に半日の余裕があれば、ぜひ坂道を登ってみてください。息を切らした先で、アルパカたちが出迎えてくれます。